相続手続きを放置したために複数の相続人との協議が必要となったケース
- 2024.02.15
状況
大阪市都島区にお住まいの50代の相談者様から、複雑な相続についてのご相談が寄せられました。相談内容は、故人である曾祖父名義の土地に関するものでした。この土地は、曾祖父の死後、何度も相続が発生しており、その結果、現在の法定相続人が誰なのかが全く分からない状態になってしまっていました。相談者様は、この土地が自分の名義だと思っていましたが、実際には相続の流れが複雑化しているため、現段階では相談者様が相続人かは分かりませんでした。手続きを進めるためには、戸籍を収集し、複雑な相続の糸を解き明かす必要がありました。
当事務所からの提案&お手伝い
ARIAグループでは、この複雑な相続問題を解決するために、まずは法定相続人を特定することから始めました。これには、戸籍謄本の取得と詳細な調査が必要でした。戸籍調査を行った結果、約20名の法定相続人が存在することが判明しました。この調査結果に基づき、ARIAグループは、これらの相続人全員に対して「相続手続きに関するお知らせ」を送付し、遺産分割協議の準備を進めました。いきなり知らない司法書士からお知らせが届くことに不信感を持つ方もいらっしゃいますので、出来る限り事前に相続人同士でお知らせが届くことを共有して頂きました。しかし、中には相続する権利を持っていることを知らない相続人や連絡の取りづらい相続人もいらっしゃいましたので、相続人間の調整や協議の進行など、なかなか円滑には進みませんでした。相続人同士のコミュニケーションなど、多くの課題を丁寧に一つずつ解決していきました。
結果
全ての相続人との協議を経て、無事に遺産分割協議を完了させることができました。最終的に、相談者様が土地を相続することになり、相続登記の手続きを行いました。令和6年4月から相続登記が義務化されます。相続手続きを放置すると相続人が増え、手続きが複雑化するリスクがあるため、早期の解決を推奨します。今回のケースのように、時間が経過すると相続人同士の面識がなくなることもあり、遺産分割が困難になる可能性があります。そのため、相続が発生した際は迅速な手続きをお勧めします。ARIAグループでは、このような複雑な相続問題にも対応し、相続人の皆様が円滑に手続きを進められるようサポートしています。相続問題は時間が経過するほど複雑化し、解決が困難になることが多いため、早期の対応が重要です。ARIAグループでは、相続に関するさまざまな問題に対応し、相続人の皆様が安心して手続きを進められるよう、専門的な知識と経験を活かしたサポートを提供しています。
2013年 関西大学法学部に入学
2017年 卒業と同時に司法書士試験の勉強開始
2019年 令和元年度司法書士試験に合格
2020年 大手司法書士法人に勤務
2021年 ARIA司法書士事務所を開業
2023年 司法書士法人ARIAグループを設立