大家業をしていて賃貸関係が曖昧になってしまってケース
- 2024.03.05
状況
大阪市都島区にお住まいの70代後半の相談者様から、家族が直面している遺産問題に関するご相談が寄せられました。故人は生前、不動産経営を行っており、その遺産には複数の物件が含まれているとのことでした。しかし、具体的な契約内容や物件の詳細、さらには遺産全体の範囲についても不明な状態でした。相続人は、相談者様を含む4人兄弟と1人の甥でした。兄弟は全員高齢であり、2人は大阪府外に住んでいて距離的な問題も抱えています。甥は現在、サラリーマンとして働いており、日中に必要な手続きを進めることが困難な状況でした。 故人が経営していた不動産に関しては、賃貸契約が複数存在する可能性があり、それらの管理や今後の方針についても決定する必要がありました。特に、一部の物件については将来的に売却を検討されており、その準備として市場価値の把握や適切な売却時期の判断など、多岐にわたる対応が求められていました。 さらに、相続人間での意見の相違や、遺産分割に関する協議の進め方についても不安を抱えている状況でした。高齢の相続人が多く、物理的距離もあり、コミュニケーションを取ること自体が難しいという現実も、問題解決を複雑なものにしていました。 このような背景のもと、相談者様は、遺産問題に関して専門的な知見と経験を持つサポートが必要と感じており、ARIAグループに相談を持ちかけられました。
当事務所からの提案&お手伝い
ARIAグループでは最初のステップとして、相続人全員の状況を詳細に把握することから始めました。戸籍謄本などの必要書類の収集を開始し、法定相続情報一覧図の作成を行います。この証明書の作成により、相続関係を明確にし、金融機関や不動産の名義変更に必要な手続きを効率化できます。 故人の不動産に関しては、登記簿謄本や名寄帳、固定資産税評価証明書を取得しました。更に相談者様から預かった当時の契約書などの資料を元に調査を行い、賃借人との契約状況を確認しました。これにより、不動産の現状を正確に把握し、将来の売却計画の立案に役立てました。 また、不動産売却に向けては、複数の不動産会社から見積もりを取り、最適な売却計画を提案いたしました。遺産分割協議書の作成は弊社で行い、相続税に関する申告は提携税理士にサポートしていただき、相続人の方々が円滑に遺産相続を進められるようにサポートを行いました。
結果
ARIAグループの総合的なサポートにより、今回の問題は無事解決できました。賃貸の問題に関しては、賃貸関係を全て洗い出し、未納であった賃料の回収も行いました。不動産の売却も円滑に進み、相続人全員が納得する遺産分割が可能となりました。相続手続きの複雑さや、時間の負担を心配されていたご依頼者様からは、感謝の言葉をいただきました。私たちの目標は、専門家としての知識と経験を生かし、相続に関するあらゆる問題に対して、最適な解決策を提供することです。相続は多くの人にとって一生に一度の経験です。その過程で直面するであろう困難や不安を理解し、それらを乗り越えるための支援を行うことが私たちの使命です。相続問題においては、法律的な知識だけでなく、人間関係も非常に重要になってきます。そのため、ARIAグループでは、相続人の方々の心情を尊重し、ご家族の絆を大切にしながら、最も適した解決策を見つけ出すために努力しています。 相続に関わるさまざまな課題、特に不動産の売却や遺産分割協議に際しては、相続人の意向を正確に把握し、それぞれのニーズに応じた具体的なアドバイスとサポートを提供します。このプロセスにおいて、私たちは透明性を最も重視し、手続きの各ステップで相続人の方々に詳細な情報を提供し続けます。その結果、相続問題の解決を通じて、ご家族間の平和と調和を保ちながら、故人の意志を尊重する形で遺産が適切に分配されることを確保しました。 私たちは、相続問題に直面している方々が抱えるあらゆる悩みに対して、専門的な知識と深い共感をもってアプローチし、それぞれのケースに最適な解決策を提案することを心がけています。私たちの使命は、相続という人生の重要な節目において、安心と信頼を提供することにあります。どんなに複雑で難しい相続の問題でも、ARIAグループは皆様の力強いサポーターであり続けます
2013年 関西大学法学部に入学
2017年 卒業と同時に司法書士試験の勉強開始
2019年 令和元年度司法書士試験に合格
2020年 大手司法書士法人に勤務
2021年 ARIA司法書士事務所を開業
2023年 司法書士法人ARIAグループを設立